こんにちは、つたちこです。
糸島に越してきてから、何度か接する機会があって好きになったのが「唐津焼」。
何とも渋い、味のある焼き物だなあ、と気になる存在に。
以前、糸島クラフトフェスに行ったときに、唐津焼の作家さんが出店していて、小ぶりな器を買ったこともあります。
そんな気になる存在の「唐津焼」作家さんの作品が一堂に集まる、「唐津やきもん祭り」がゴールデンウイークにあると聞いて、行ってきました!
「唐津やきもん祭り」とは
今回行ったのは「第7回 唐津やきもん祭り」。
つまり、開催して7年目の、比較的新しい焼き物市です。
陶芸市としての知名度は、ほかの焼き物の産地に比べると低めかもしれませんね。
5年目くらいから、だいぶ盛り上がってきているそうです。
唐津やきもん祭り 公式サイト
https://karatsu-yakimon.jimdo.com
日程は、2018年4月29日(日)~5月5日(土)までの1週間。
ゴールデンウイーク中の開催ですが、「6日(日)」はやっていないので注意。
会場は、JR唐津駅から歩いて5分ほどのところにある、「五福の縁結び通り」と「京町アーケード」と呼ばれる2つの通り沿いをメインに、唐津市内各地に展示・販売しているスペースやギャラリーが点在しています。
詳しい会場マップはこちらをご確認ください。
https://karatsu-yakimon.jimdo.com/%E4%BC%9A%E5%A0%B4map/
アクセス・駐車場情報
唐津駅は、博多駅からでも地下鉄&JRの直通運転で66分で来られる距離。
意外と近いですよね。
車の場合は、福岡市内から、福岡都市高速、西九州道などを使うと、約85分。
ちょっとしたドライブが楽しめる距離です。
海が見える道を通るので、晴れた日は気持ちがいいです。
今回私たちは車で行きました。
駐車場案内が公式サイトになかったので、車をどこに停めるかちょっと心配していたのですが、駅前をはじめ、市内のいろいろなところに駐車場がありました。
駐車料金は、駅前などでは30分/100円。安いところは、24時間最大500円などの価格設定。
同時期に開催している「波佐見陶器まつり」や「有田陶器市」のように、広大な駐車場が用意されているわけではないので、混雑時は離れたところに停める必要があるかもしれません。
(2019年追記)
2019年には週末のお昼前くらいに行ってみたのですが、唐津駅そば「唐津市ふるさと会館アルピノ」の駐車場に停めることができました。
会場も、大きな混雑はありませんでした。
唐津やきもん祭りはほかの陶器市と違い、「安さが売り」ではないためだと思われます。
(陶芸家さんとの出会いの場という感じです)
そもそも「唐津焼」って?
「唐津焼」は、室町時代末~桃山時代ごろが起源とされています(諸説あるそうです)。
その後、豊臣秀吉が朝鮮出兵した際に、朝鮮陶工を連れて帰り、その陶工たちが各地で窯場を作って、「唐津焼」として拡大していったそうです。
歴史古いですね!
その朝鮮渡来の陶芸技術がもたらされたことで唐津焼は作風や種類が豊かになり、日本を代表する焼き物になっていきました。
西日本では、焼き物のことを「からつもん」と呼ぶほどだそうです。
明治以降、藩の庇護を失って衰退していましたが、人間国宝の中里無庵が古唐津の技法を復活させたことで勢いを取り戻し、現在では70以上の窯元が唐津市内にあるんだそうです。
唐津市内の窯元は、こちらで紹介されています。
http://karatsuyaki-kamamoto.jp/kamamoto.html
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「唐津やきもん祭り」をうろうろ
さて、私たちが「唐津やきもん祭り」に行ったのは、5月1日(火)。
ゴールデンウイーク中の平日でした。
平日とはいえ、ゴールデンウイーク。
結構混んでるんじゃないかな……と心配しながら行ったのですが、全く混雑しておらず、車もスムーズに駅前に停めることができました。
駅前には「唐津やきもん祭り」のポスターが貼りだされていて、のぼりもたくさんはためいています。
ですが、人があまりいない……。
以前「唐津くんち」を見に来た時には、駅前はごったがえしていました。
それをイメージしてきたのですが……。とても静かです。
早速、たくさんの展示販売やギャラリーがあるエリア、「五福の縁結び通り」と「京町アーケード」を目指します。
途中、「やきもん祭りマップ」が置いてあったので、ゲット。
これを見ながら歩けば、漏れなく、いろんな作家さんのお店を見ることができるので、駅や、各お店でぜひ手に入れましょう。
いろんなところで配っていましたよ。
早速いくつかのお店を覗いてみます。
安いものは1,000円程度から、高いものだと数万円レベルのものまで、いろんな器が並んでいます。
一口に唐津焼といっても、各お店それぞれに個性があります。
その中からお気に入りの器を探すのがとても楽しい。
普段は各窯でしか見られないものが一堂に会するのもお祭りならではですね。
町全体がなんとなく浮足立っているのが、また良い雰囲気だったりします。
ぐるりと 「五福の縁結び通り」と「京町アーケード」を見て回った後は、旧唐津銀行での「花と器の縁結び展」を見てから、唐津神社よりさらに海側の少し離れたところにあるギャラリーまで足を延ばしてみました。
広いお庭のある畳敷きのギャラリーで、冷たい麦茶をいただきました。
暑かったのでうれしい限り。
結局、普段使いができそうなたくさんの器の中から、悩みつつも「これは!」とピンときた器をいくつか購入。
こういうイベントでは、つい財布のひもが緩んでしまいます……。
作家さんから直接器の説明を受けたり、製造法や釉薬の種類などについて教えていただいたり、器の使い方などもレクチャーしてもらったり、と、至れり尽くせりでした。
直接お話を伺うと、ちょっとだけ器に詳しくなった気になります。うれしい。
今回の戦利品
結局、今回買ったのは、佳津窯(かずがま)の大きめの盛り皿と、手元で使えそうな小皿を2枚。そして形が気に入った白華窯(はっかよう)のカレー皿を2枚。
他にもいいなあと思うものがたくさんあったのですが、結構良い値段がついていたりします。
気になるお皿を、少しずつ買い足していけたら素敵ですね。
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食事をするなら
ランチタイムを過ぎて、おなかが空いてきました。
うーん、どこで食べよう?
そもそも、それほどランチをやっているお店の数が多くありません。
「祭り」ではありますが、屋台などが出ているわけでもなく……。
いろいろ調べましたが、気になるところは「事前予約制」だったり、電話したらもう満席だったり、限定数が終わってしまったり……となかなかうまくいきません。
メイン会場付近に戻ってきて、京町アーケードを抜けたところに良い雰囲気のカフェを発見。「Caffe Luna」に入ってみました。
実はこのお店、唐津焼作家さんとコラボレーションしているそうで、出てきたサラダやカレーの器は、すべて唐津焼の器だそう。
このお皿、いいなあ! と思って聞いてみると、「サラダのお皿は●●さん、カレー皿は〇〇さん。すぐそこでお店やってますよ!」と教えていただきました。
こちらのお店のカレー、とてもおいしかったです。
そして、実際に唐津焼のお皿にのせて出てきた料理を見ると、こんな風に使うんだな、とか、実際に使うとイメージ変わるものだな、と気づかされました。
お皿単体で見ていたら、気が付かなかった魅力でした。
実は、私たちが買った「白華窯」さんの器は、この「Caffe Luna」で使っていたお皿が気になって、作家さんを教えていただき、見に行ったものでした。
お店で使われていたお皿と、買ったものは違うデザインですが、こういう出会いを生んでくれるのも唐津焼の器を使っているお店ならではですね。
親切に教えていただいて、ありがとうございました!
まとめ:「ピンときたらその場でゲット」をお勧めします
1週間という長丁場の「唐津やきもん祭り」ですが、唐津焼は基本的に量産品ではなく手作りのものがほとんど。
同じ型でも、微妙に釉薬の色や出方や模様が違っていたりします。
数もそれほど多くないですし、やはり、いいものや、お値打ちなものから、先になくなってしまうそうです。
「あとから買おう」と思って戻ってくると既に売り切れてしまっていたり……!
お店(窯元)によっては、最初の数日でかなり売れてしまって、お店の中がガラガラになっちゃうこともあるようです。
なので、やきもん祭りは1週間開催してはいるものの、良いものが欲しければ、早めの日程で行くほうが良いようです。
前述の通り、私たちが行った平日はとても空いていましたが、初日の29(日)と30(月)のお休みの日は結構盛況だったそうで、ある窯元の方は「じっくり見るなら、今日みたいな平日が空いていていいねー」とおっしゃっていました。
近くで同時開催中の他の陶器市(「波佐見陶器まつり」「有田陶器市」)に比べると、この「唐津やきもん祭り」は規模が小さくこじんまりとしていますが、1軒1軒丁寧に見て回れるので、このくらいの規模の焼き物市も楽しいです。
なにより、唐津のあの、土の器ならではの武骨さや大胆な感じ、そして手作りの感じが本当に素敵なのです。
ぜひゴールデンウイークには、唐津焼の祭典「唐津やきもん祭り」に行って、お気に入りの器を探してみてください!
唐津やきもん祭り
http://karatsu-yakimon.com/
波佐見陶器まつりにも行ってきました!
2019年有田陶器市にも行きました。