こんにちは、つたちこです。
長崎の五島列島、上五島(中通島中心)をめぐる旅で、素敵な宿泊施設に泊まることができました。
その名は「ホテル マルゲリータ」。
正直、上五島は昔ながらの風景が残る田舎(離島)なので「こんなところにこんなにすごいホテルが!?」……と思ってしまったくらい、とても上品で素敵なリゾートホテルでした。
上五島(中通島周辺)の宿泊事情
「せっかく旅行に行くなら、快適な宿に泊まりたい」。
誰しもそう思うんじゃないでしょうか。
今回の上五島旅行は、もともと母のリクエストで実現した旅行だったので、
「どんなところに泊まりたい?」
と聞くと、母曰く
「少し高くても気分のいいところに泊まりたい」
とのこと。
ですよねー。
上五島の宿泊施設を探すのに、最初はこちらを参考にしました。
まるごと体験!! 新上五島 「泊まる」
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/stay/
中通島にある各宿泊施設について、地図と概要がまとめられていて便利です。
そもそも、上五島にある宿泊施設はそれほど多くありません。
基本的には、民宿か小さめの観光ホテル・旅館、あるいはこじんまりとしたビジネスホテルがほとんど。
そんな中で異色のホテルが1か所ありました。
それが「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」です。
ホテルマルゲリータ 公式サイト
交差する紺碧の空と海を望む高台にたつ小さなオーベルジュ
http://www.margherita-resort.jp/
ウェブサイトを見ても、他とは別格な感じがします。
建物も素敵だし、温泉もある。ごはんもおいしそう。
ぜひ泊ってみたい。
早速こちらのWebサイトから予約を入れることに。
1泊2食のプランで、夕食がイタリアンか郷土料理かを選べたので、どうせなら地のものをと「旬の地物と郷土料理『島ごはん』プラン」でお願いしました。
同行したオットはアレルギー食材があるので、念のため補足欄にそのことも記載します。
「ホテル マルゲリータ」はシンプルで上品なたたずまい
旅行当日の夕方、ナビに従ってホテルのある中通島北部に車で向かいます。
海の見える細い道を通って、山の中を走ると、途中で有名な「青砂ヶ浦教会」を通り過ぎました。
しばらく走ると、四角い建物のホテル マルゲリータが見えてきました。
駐車場は広々していて、電気自動車用の充電設備もありました。
玄関はこんな感じ。
白とこげ茶で統一された色合いに、大きく書かれたホテルの名前と、暖色系の明かりが印象的。

ロビーに入ると、目の前には大きな窓が広がり、雄大な海の景色がよく見えます。


内装は、ごくごくシンプルなのに、冷たい印象に見えないのが不思議。
不思議な温かみがあるのです。

壁や窓の直線のすっきりさが際立ちながらも、壁や階段に大きく曲面が使われていたり、暖色系のライティングが効果的に使われています。
また、インテリアにはアンティークぽい木製のものが使われていて、端々にあるシックだけどかわいらしい小物なども印象的です。


チェックインは、ソファに案内されました。
座ったまま対応してくれます。ちょっと旅館ぽい。
ここで夕食の時間や、翌日の朝食の時間や内容を確認。
朝ごはんは、この時点で和食にするか洋食にするかを選びます。悩ましいけど、夜が和食系なので、朝は洋食系にすることにしました。
(グループで1種類ではなく、もちろんひとりひとり違うものを選ぶことができます)

ホテルのスタッフの方は、みんなボーダーのロングTシャツにチノパン、スニーカーという恰好です。
カジュアルですが、清潔感もあるし動きやすそう。
なによりかわいいし、親しみやすいし、いいユニフォームですね。
(若い女性や男性はもちろん、初老の男性なども同じ格好です)
お部屋に案内してもらいます。

長い廊下を歩いてから部屋に入ると、ここもまた、シンプルな中に落ち着いた感じの木製の家具が配置されています。
今回は2階のデラックスツイン。ここに3人で泊まります。部屋、広ーい!
ベッドはセミダブルが2つ。1人はエクストラベッドです。

窓の外にはバルコニーがあり、海をゆっくり眺めることも出来ます。
11月なので、じっと外にいるのはちょっと寒いですが、これは素敵……!

お部屋にもお風呂がついていて、ベランダと同じ窓側にあります。
この風景見ながら、お風呂に入れるんですね!

……ですが、今回は部屋のお風呂は使いませんでした。
このホテルマルゲリータには大浴場の温泉が付いているのです。
お風呂に行くのに便利なように帆布トートバッグが人数分用意されていたり、小さなオリジナル飴がベッドわきに置いてあったり、明日の天気や気温予報が手書きで書いたメモがおいてあったり。
なんだか至れり尽くせり。
華美・過剰でないけど、「あるといいな」なものが行き届いている感じ。

また、翌朝には、お部屋から朝日が昇るのが見えました。
この絶景を独り占め感……!


ホテルの中も、夕方と夜、そして朝とでは光の色で全然印象が違うのが面白い。
夕方、夜には落ち着いてムーディだった場所が、朝の光だと爽やかな印象になっている。
ライティングをすごく素敵に活用している感じがしました。


スポンサードリンク
リゾートホテルだけど温泉も楽しめる!
一休みしたら、お風呂に行きます。
温泉に行ったら3度入りたいの法則。
お風呂の中も、ホテルと同じ印象なのです。
(お風呂の写真はありません、残念)
シンプル&すっきりしているのに、簡素・殺風景ではなくて素敵な感じ。
落ち着いた色味の石が使われたお風呂。
清潔な洗い場。
温かみのあるライト。
露天風呂もあります。
ここの大浴場は東西どちらにも開けていて、夕暮れ時は露天風呂からサンセットビュー、朝は内湯からサンライズビューが楽しめるという構造になってます。
夕暮れ時に入ったのですが、もう夕日は落ちてました。
でもうっすらオレンジ色の空が眺められたので、満足満足。
オフシーズンだったせいか、お客さんも少なくて、ほぼ貸し切り状態でした。
うれしーい。
脱衣所ももちろん清潔でキレイ。
アメニティもしっかり揃っていて、こちらも至れり尽くせりです。
夜遅めの時間、そして朝にも再度入ったのですが、朝は夜明けのタイミングだったので、お風呂からどんどん空が明るくなっていく様子が見えました。
なんともぜいたくな気持ちになります。

レストランでの食事は、夜も朝も大満足
旅行で楽しみたい物の一つが食事。
今回のホテル マルゲリータのプランは、2食付きでお願いしています。
食事は、ホテルの1階、エントランスの左側にあるレストラン「空と海の十字路」でいただきます。

レストランは「祈りの島 五島」を意識したインテリア。
アンティークの教会用のイス(背もたれに聖書を入れる場所があるやつ)や、ろうそくのようなシャンデリアが使われています。

広々とした空間に余裕のある配置のテーブル。
わー、素敵……と呟いてしまう。

夕食は「旬の地物と郷土料理『島ごはん』プラン」
さて、夕食は「旬の地物と郷土料理『島ごはん』プラン」でお願いしています。
席に着いた後、予約の時に書いた「アレルギー食材」について確認をしてくれました。
アレルギー持ちのオットのみ、「一部の食材がNGだったので、メニューを変えますね」とのことでした。
きちんと確認してくれて、ありがたいです。
島ごはんのメニューは、こちら。
島の珍味に、鮮魚に五島牛と、どれもワクワクするメニューです。

まずは前菜。
きびなごの甘露煮、島豚の焼き豚、焼き長芋、トマトのおひたし、かんころもちのみそ焼き、サザエのつぼ焼き。

この中で特に印象深いのが、トマト、そしてかんころもち。
トマトは、ものすごーく瑞々しくて甘くて、見た目はごくごくシンプルなのに、とてもおいしい。
おかわり! って言いたい。
そしてかんころもち。これは初めて食べました。
五島の名産品だそうで、サツマイモの入ったお餅。
スライスしたものをこんがり焼いて、甘味噌が付いているのですが、もちもちとして薄甘い。
香ばしくてとてもおいしい!
(おいしさのあまり、「どこで買えますか!?」と店の人に聞いて、ホテルが使っているものと同じメーカーのかんころもちを、お土産屋さんで探して買って帰りました)
続いて、鮮魚の姿造り。
たしか、鯵と鰹とタコでした。

船盛のようなボリューム感はありませんが、どれもものすごく新鮮で味が濃い。
この辺で、日本酒が欲しくなってきたので、お願いしました。
ホテル内で食べると車の移動がないので、アルコールも遠慮なく飲めていいですね。
続いて煮魚。鯛です。
これもまた、いい香りで、味がよく染みていて、とてもおいしい。

五島牛の島レモンステーキ。
長崎といえば「薄切り肉のレモンステーキ」が有名ですが、この「島レモンステーキ」は厚いお肉を焼いて中はしっかりレア、その周りにレモンと醤油風味のソースがかかっています。

お肉がやわらかくて、とろけるようです。
爽やかなソースと一緒に食べると、本当においしい。
肉も魚も……のコース料理なので、このくらいのボリュームでちょうどいい感じ。
締めには、土鍋で炊いたごはん、お吸い物と香の物。
おなか一杯でも、炊き立ての白いご飯を食べると、なんだかほっとします。
しみじみおいしい。
そしてデザートには、お肉と同じく島でとれた素材を使ったというレモンケーキが出てきました。
シンプルだけど爽やかな香りでおいしい。
満足度高い!

朝食は洋食プラン。サイドディッシュは食べ放題!
朝は、大きな窓から光さす中での食事です。
前日の夜が和食系だったので、洋食プランにしておきました。

テーブルに着くと、ずらりと並ぶ小さな器たちが出てきました。
バターにハチミツ、果物のジャム3種。
好きなものを好きなだけスタイルです。

パンも、食パンにバタール、フォカッチャと盛りだくさん。
たぶん、おかわりもできます。
(が、ほかのものを食べた過ぎてそれどころではありませんでした)

まずはたっぷりのスープ。
カップスープとかじゃなく、きちんとしたボウルで出てきました。
これが手抜き感ゼロのとってもおいしいポタージュでした

メインにはスクランブルエッグとサラダにソーセージ。
トロトロの卵に、きちんとドレッシングで和えてあるグリーンサラダ。
ソーセージも生ソーセージの茹でたてです。

なんだこの一切の妥協を許さない感じの、丁寧な朝ごはんは!
ドリンクもジュース類にミルク、珈琲関係、紅茶にハーブティと選び放題、飲み放題。
さらに、「サイドディッシュ」というメニューがあります。
これもなんと食べ放題なのです。
メニューは、ヨーグルト、シーザーサラダ、パンケーキ、フレンチトースト、アップルパイ、フレンチフライ、五島うどんがありました。
さすがにメインを残してサイドディッシュをたくさん頼むのも気がひけますが、なんだかおいしそうなものばかり。
おなかはいっぱいだけど、食べてみたーい!
とメニュー見ながら悩んでいたところ、スタッフの方が「少しだけお持ちしましょうか?」と助け船を出してくれました。
そんなことができるならぜひ、と、フレンチトーストを1枚だけお願いしました。

出てきたのは、焼きたてのフレンチトースト。小さめ。
でもちゃんとアツアツで粉糖がかかり、メイプルシロップもついています。
この「ちょっとだけ食べたい」を実現してくれるの、うれしい。
もちろん、とてもおいしかったです。
ボリュームなどは相談できそうなので、「ちょっと食べたい」場合にもぜひスタッフの方に相談してみてください。
隅から隅まで丁寧でおいしいものが並ぶ、素敵な朝食でした。
ごちそうさまでした!

スポンサードリンク
お値段は?
今回の宿泊費は、1泊2食付きで、1人あたり17,000円でした。
繁忙期などは、もっと高くなってしまうと思われます。
上五島にあるほかの宿泊施設に比べると、2倍くらいの値段設定。
たしかにほかの宿泊施設に比べると高い……ですが、この施設にお部屋、このお風呂、そして食事のクオリティ&サービスで、この値段。
けして「めちゃくちゃ高い」金額ではないと思います。
特に、東京近郊の人なら、比較的身近にある箱根や伊豆周辺の宿泊施設を思い浮かべてもらうと、この値段でこのクオリティのサービスは絶対に受けられないですよ。
せっかく五島旅行でしたら、ちょっと奮発してみてはいかがでしょうか。
ホスピタリティが高くて快適な宿泊が楽しめます
施設や食事のクオリティが高いのはもちろんですが、働いている方たちがとてもいい距離間で、でもとても親切&フレンドリーに接してくれる、いいホテルでした。
マニュアルっぽくなくて、ちゃんとこちらを見て接してくれている感があって、うれしくなる接客というか。
フロントでもレストランでも、とても気持ちよく過ごすことができました。
上五島に行く際には、ぜひ宿泊候補にいれてほしい素敵なホテル。
おすすめです!
五島列島リゾートホテル マルゲリータ
長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074
http://www.margherita-resort.jp/
ホテル マルゲリータの予約はこちらから。
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/137433/137433.html