【長崎・島原】島原名物、「姫松屋」の具雑煮は、やさしい出汁で包まれている。和牛定食も絶品でした。

こんにちは、ノムロウです。

先日、長崎県の島原に行ってきました。
せっかく島原へ行くので、名物を食べたい! ということで、「具雑煮(ぐぞうに)」を食べてきました。

島原名物といえば「具雑煮」らしい

「具雑煮」、島原の名物なのだそうです。
僕は初めて聞きました。

島原といえば、僕でも知っている日本史上の出来事、寛永14年(1637年)「島原の乱」。
具雑煮の発祥は、その島原の乱がきっかけなのだそうです。

「総大将の天草四郎が籠城の際、もちを兵糧として準備させ、山や海からいろいろな材料を集めて、栄養のある雑煮を作らせた」のがはじまりなのだとか。約400年前! 起源が古い!

これをもとに文化10年(1813年)に生み出されたといわれる、元祖「具雑煮」が食べられる有名店「姫松屋」に行ってきました。

スポンサードリンク

島原へのアクセス

そもそも、島原がどこにあるかご存知でしょうか。

長崎県は思ったよりかなり複雑な形状をしています。
島原は、その長崎県の南東部の島原半島の一角にある町です。

福岡から車でアクセスする場合、高速の長崎自動車道を利用。諫早インターで降り、その後、国道で東に向かうルートです。

インターを降りてからは、海沿いを行くルートと、山の中を通っていくルートの2通りあります。

ちなみに「島原道路」というバイパスが新規制作中で、一部のみ通行可でした。
名前につられて走ってみましたが、まだごく一部しかできておらず、すぐに降りることになりました。

この道が将来的に諫早インターとつながれば、とてもスピードアップできそうです。

福岡県糸島市の自宅からは、約2時間45分のドライブとなりました。

姫松屋は島原城のすぐそば。さすがの老舗感

姫松屋(本店)は、島原城跡公園のすぐとなりにあります。
この「お城のすぐそば」という立地がもう、歴史ある感満載です。

広めの駐車場がお店の裏側にあったので、余裕で停めることができました。

白壁に、立派な屋根瓦。外観からして老舗っぽい建物。期待できますね。

中に入ると、予想に反して近代的(?)で、テーブルがずらりと並びます。
店内はかなり広く、団体さんにも対応できるようです。
2階席を入れると、全部で220席もあるのだとか。

我々は1階のテーブルに案内されました。
それぞれの席はボックスになっていて、落ち着いて食事ができそう。

店内を見渡すと、黒い柱に重厚感があって雰囲気があります。
壁には、なにやらお経のような文字がびっしり。ここはちょっと怖い。

全体的にちょっと良さげなファミレスといった雰囲気でしょうか。

到着したのはちょうど12時とお昼時でしたが、平日だったためか、それほど混んでいませんでした。
座席に対して、半分くらいのお客さんの入りといった具合。

客層は、観光客らしきファミリー層ももちろんいましたが、地元のサラリーマンぽい人や、近所に住んでいる人たちなのか高齢者のご夫婦など、年齢層はやや高めです。

メニューを見てみましょう。

目当ての具雑煮はやはり人気らしく、メニューの中でも一番大きな取扱い。

具雑煮の種類には「並・大盛り」のほか、松・竹・梅から選べる「具雑煮定食」があります。定食にすると、おいなりさんや、刺身などがつくようです。

その他には、とんかつ、天ぷら、からあげなど、普通の定食屋さんっぽいメニューも並びます。
中でも、和牛定食がおいしいのだとか。値段は1,600円と張りますが、こちらも食べてみたい。

というわけで、「具雑煮の並(980円)」と「和牛定食(1,600円)」をオーダーして、妻と半分ずつ食べることにしました。

スポンサードリンク

具雑煮と和牛定食をいただきます!

先に具雑煮がやってきました。

鍋焼きうどんのような、大きな土鍋。
フタを開けてみると、おお、もちを筆頭に、名前の通りに具材がたっぷり。

「シロナ、かまぼこ3種類、アナゴ、ごぼう、卵焼き、シイタケ、凍豆腐、れんこん、鶏肉、餅、春菊」の計13種類の具材が入っているそう。

小ぶりな丸もちはやわらかく、よく伸びる系。
5〜6個がごろごろと入っていて、結構お腹いっぱいになります。

かつおだしベースのつゆがとてもおいしくて、いくらでも飲めてしまいますね。
どの具にも、そのおいしいだし汁が染みています。

そして具の旨みもつゆに浸みだして、混然一体の優しいあじわい。
田舎のおばあちゃんのおうちで食べるような、懐かしい鍋です。

そして、具雑煮もおいしいんですが、和牛定食がまた絶品でした。

お肉は赤身肉ですが見た目以上にやわらかく、噛めばすんなりとちぎれ、牛肉の旨みがじゅわっと広がります。

炒め野菜はシャキシャキみずみずしい。
肉には味噌ベースの甘辛味がしっかり付いているので、野菜と一緒に食べるのがちょうどよい。

なにこれ、いくらでもごはんが食べられそう……。おいしい……。

やさしい味の具雑煮に、ガッツリ系の和牛定食。
この組み合わせは、最高に良いバランスでした。

ごちそうさまでした

落ち着いて食事ができる大きなテーブルに、おばちゃんの接客もゆったりしていて心地よいお店です。
大きなお店なのに殺伐としておらず、全体的にのんびりした雰囲気が印象的でした。

具雑煮はもちろんおいしかったのですが、和牛定食もオススメです。

具雑煮はあっさりやさしい系なので、複数人で行くのであれば、味の濃い目の定食を頼んでシェアすると飽きずに食べられてよいのでは。

きっとこのお店は、何食べてもおいしいんじゃないかな。

ごちそうさまでした。

「姫松屋」
長崎県島原市城内1-1208
https://tabelog.com/nagasaki/A4203/A420302/42000560/