こんにちは、つたちこです。
長崎名物といえば、「ちゃんぽん」と「皿うどん」は外せませんよね。
東京出身の私、ちゃんぽんといえば、某全国チェーン店でばかり食べていました。
福岡に越してきてから、九州に様々なちゃんぽんがあることを知り、いくつかのお店に食べに行ってみました。
どれも個性があっておいしかったです。
そんなバラエティ豊かなちゃんぽん。
せっかくなので、元祖とか発祥とか、おおもとになった味を食べてみたいですよね。
というわけで、長崎にちゃんぽん発祥のお店があると聞いて、行ってきました。
「ちゃんぽん」発祥の店「四海樓」へのアクセス
長崎出身の友人が教えてくれたのが、ちゃんぽん発祥の店として有名な「四海樓(しかいろう)」。
場所は、長崎市内、大浦天主堂とグラバー園の入り口そばにあります。
超有名観光スポットのそばなので、お店はいつも観光客でにぎわっているそうです。
長崎駅からはバスで約12分。
路面電車だと、長崎駅から築町電停で石橋行きに乗りかえ、約15分だそうです。
私たちは平日昼過ぎに車で訪れたのですが、建物の横にあるお店の駐車場には数台しか置けず、満車状態。
道を隔てて目の前にあった、公営駐車場に停めました。
料金は、1時間290円。以後30分ごとに140円でした(2018年当時)。
結構広い駐車場でしたが、休日などはここも満車になりそうな予感がします。
長崎市内の繁華街はどこも駐車場が少なめで、車を停めるのが大変。
公共交通機関を使ったほうが楽に移動できそうです。
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いざ! 元祖ちゃんぽん食べたか!
お店に向かうと、まず圧倒されるのは、この建物の外観です。
神社のような巨大な石階段。
太い赤い柱に、左右対称型の5階建てのビルがくっついています。
階段の中央には、石でできた龍のレリーフ。
これはすごい。
一般市民が気軽に入っていいのか!? と及び腰になってしまいそう。
勇気を出して石階段をのぼります。
ちなみに、あとからわかったのですが、石階段を登らずに1階からでもエレベーターに乗ることができました。
車いすやベビーカーでも安心です。
お店の到着時間は13時半過ぎでした。
ランチタイムとしてはちょっと遅めです。
混雑すると聞いて、ちょっと外した時間を狙ったつもりでした。
が、エレベーターに乗る前の入口に、この看板。
「満席」「只今30分待ちです」とのこと。
平日なのに、さすが人気店……!
それでも、行列嫌いの私にしてはめずらしく、行列覚悟で来たのです。
「ここでちゃんぽん発祥の味を食べたい」の一心です。
エレベーターで5階の展望レストランに上がります。
エレベーターを降りると、受付近辺は大混雑。
順番待ちの人たちが、壁に沿って大勢たむろっています。
ウェイティングボードがあったので、名前と人数を書いて、その大勢に混ざります。
ぎゅうぎゅうで居所がない……。
お店の人が、「奥でも待てるので、そちらにどうぞー」と誘導しています。
その言葉に従って、食べている人の横を通ってお店奥のトイレ近辺に移動。
ここにも待つ人用のイスが用意されていました。
待っている人の視線を浴びながら食べるテーブルもあって、お互い居心地が悪いですね……。
待ちながらフロアをぐるりと眺めてみます。
広いフロアに、テーブルが結構狭い間隔でずらりと並んでいます。
全部で95名収容可能だそうです。
かなり大きなレストラン。
それでもこの混雑はさすが発祥のお店。
特筆すべきは、やはり窓からの景色のすばらしさ!
展望レストラン、というだけあって、窓から長崎湾が一望できます。
向かいに見えるのは、夜景で有名な稲佐山ですね。
景色がごちそうです。
さて、順番を待っている間に、渡されたメニューを見て、オーダーを検討します。
ちゃんぽんと皿うどんが有名なので、それだけに特化しているのかと思っていたのですが、メニューを見ると、普通の中華料理店のようにさまざまな中華系のラインナップがありました。
当然ちゃんぽんは頼みますが、他にもいくつか、一緒に頼んでみることにしました。
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ようやく着席。ちゃんぽん食べます
30分待ち、と書いてあった通り、30分ほどで名前が呼ばれました。
受付から離れた場所で待っていたので、呼び出しが聞こえるか不安だったのですが、問題ありませんでした。
案内されたのは、広いホールの真ん中あたり。
窓際ではありませんが、座った席からも景色が楽しめ、稲佐山と、港に留まっている大きな豪華客船が見えます。
メニューはさんざん検討済みなので、席に座ると同時に注文。
「ちゃんぽんを2つ」「蒸し鶏」「かに玉」をお願いします。夫婦2人分です。
きびきびとしたウェイトレスさんが大勢働いていて、見ていて気持ちがいいですね。
ここまで長時間待ったので、オーダー後も待つのかなと思いましたが、予想より素早く料理がやってきました。
まず、蒸し鶏。
これはバンバンジー的なものを想像していたのですが、大きくカットされた蒸し鶏で、下にはキャベツの千切りが敷いてありました。
ごまだれでいただきます。
……正直、期待ほどではなかったかな。
そして、かに玉。
巨大です。
お皿にこんもりと丸く盛られています。
中にごはんが入っている?!(それはかに玉丼)と思いましたが、ちゃんと全部卵でした。
めちゃくちゃボリューミーです。
味は、あっさり目ですが、蟹もしっかり入っていました。
おいしい。おいしいけど、やや固め&味が薄めで、こちらもまあまあ、でしょうか。
また、二人で食べるには、ちょっと量が多すぎました。
人数が多くいるときに頼むべきですね。
最後にやってきたのが、本命のちゃんぽん!
「創業明治32年本家の味」とのこと。
白いスープに野菜や具材がたっぷりなのは、私の知っているちゃんぽんと同じですが、上に錦糸卵、というのが珍しい気がします。
あとで調べたら、
錦糸卵は、1973年に現在の場所に移転してから、彩りを添えようと、のせるようになりました。
中華料理 四海楼 陳 優継の「ちゃんぽん」 | 九州の味とともに 夏 | 霧島酒造株式会社より
だそうです。
発祥時代からのオリジナル仕様ではなかったようです。
スープは、すごくコクがありつつもさっぱり飲めるおいしいスープです。
丸鶏と豚骨と鶏骨を炊き上げたものだそう。
野菜や肉、魚介類を炒めて出た出汁も加わっているからこその、複雑な味。
ちょっと塩味は濃いめかもしれません。
麺はかなり太麺でした。
むちむちとしておいしい。
炒められたたっぷりの野菜や魚介と混然一体となって、一気に食べ進んでしまいました。
ごちそうさまでした!
四海楼に行くなら、開店直後を狙うべし
「四海樓」で、これが元祖! というちゃんぽんを味わうことができました。
ただ、人気のお店なので、行列は必至。
今回は平日昼すぎにもかかわらず、かなりの混雑でした。
休日はもっとすごいことになっていそうです。
今回行った5階の展望レストランは、予約を受け付けていません。
当日の混雑次第では、かなり長時間お店で待つことになるかも……。
観光旅行の場合、いろんな場所を巡りたいので、待ち時間が読めないのはちょっと厳しいですよね。
※3階と4階に予約専用フロアがありますが、「大人4名以上でコース料理のみ」予約可だそうです。
ランチタイムは、11時30分から15時まで。
ディナータイムは、17時から21時(20時ラストオーダー)。
確実に時間が読める方法は、ランチかディナーの開店と同時に(あるいは開店前に)行って、一周目のテーブルにつくこと。
これなら多少提供が混雑したとしても、それほど時間はかからないでしょう。
近隣の有名観光スポットの予定を組むときに、食べに行くタイミングを調整するのがよさそうです。
ぜひ長崎湾の素敵な景色を眺めながら、おいしいちゃんぽんに舌つづみを打ってください!
また、このビルにはお土産店や、四海楼の歴史を展示した小さな博物館があります。
こちらを観光ルートのひとつとして回るのもオススメです。
中華料理 四海樓
長崎県長崎市松が枝町4-5
https://tabelog.com/nagasaki/A4201/A420101/42000053/
ほかにも、九州でこんなちゃんぽんを食べました!